IN THE LIFT
雑記です。軽く読んでいただけたら。
木や家具の話
工房の改装
2008/09/03
工房2階の展示室が完成しました。指を怪我してしまったり、色々多忙だったこともあり、時間がかかってしまいましたがやっと完成です。
しかし、今までの商品は完成後お客様にお渡ししていますので現在お越しいただいてご覧頂けるのは写真のオリジナルチェアのみになります。他の商品はHPの写真のみです。展示用商品を製作しだいHPでご紹介致します。
無垢材の家具
リフトでは無垢の木を主に使用しています。無垢とは薄い板を張り合わせた合板や中が空洞になっている板ではなく、本物の木の事です。大量生産される合板などで作られた家具は年月とともにはがれたり、傷がつき中の材が見えてみすぼらしくなり買い替えられてゴミが増える… と、もっともな事を書いてみましたが、どちらかというとリフトでは「自分がほしい!ずっと使いたい!」と思う家具や製品を作っていきたいと思っています。リフトでは構造上合板などのほうが良いと思う部分には使う場合もありますが基本的には傷も味になる無垢材を使います。何十年か時が流れ、自分がいなくなっても誰かが気に入って使ってくれている、そんな製品作りをしていきます。
工房の改装
2008/04
工房の改装に着手しました。写真は工房の2階です。2階といっても天井の高さを利用した壁なしの材料置き場だったのですが、最近お客様からのお問い合わせも増え、写真だけでなく実際に製品をご覧頂きたくショールームを作る事に致しました。工房の2階なので埃や粉塵対策など色々四苦八苦しておりますが家具製作の合間をみて作業しています。完成致しましたらHPにてご紹介致しますので、どうぞお気軽にご連絡いただき、お越し下さい。
映画・音楽
2009/05/03 音楽
PLEASE / OK / RCサクセション


そもそもRCを聴くきっかけは小学六年の頃(たぶん)、ラジオでLIVEを放送したのをカセットテープに録音したのが始まりでした。現在のように便利な世の中ではなかったので、テレビの歌番組のアイドルに嫌気がさしていた子供はラジオから情報を得ることしかできずに、適当にカセットテープに録音していました。
そして流れてきたのは「スローバラード」「雨上がりの夜空に」。テープを何度も聴きかえして、中学生になり、新聞配達の給料で買ったのがアルバム「PLEASE」。 『ダーリンミシン』で赤いコールテンのズボンにあこがれ、『トランジスタラジオ』で学校の屋上に行きたくなり、鍵がしまっていて、酷くがっかりしたり。『体操しようよ』で好きだった女の子のラジオ体操している姿を想像したり(笑。 アルバム「OK」は『Oh!Baby』がとにかく好きで、いつか俺も「一緒に暮らそう。僕とふたりで…」とか、誰かに言ったり(歌ったり)するのかなあ…とか考えたり。
そんなRCサクセションのボーカル、忌野清志郎さんが5月2日に亡くなり、レコードに針をおとして大切に聴いていた音楽が、あの頃の自分が、ふと思い出されました。
当たり前のことかもしれませんが、一日一日を大切に。
家具作りでも一つ一つの作業を後悔のないように。
O2009/02/19 映画
ナイト・オン・ザ・プラネット
出演: ウィノナ・ライダー 監督: ジム・ジャームッシュ

この作品を初めて見たのは二十代前半。世界のあちこちのタクシードライバーを描いている短編集で、ジム・ジャームッシュ監督、音楽にトム・ウェイツという事で楽しみに見たのを覚えています。ジャームッシュのアートな絵作りを生かしつつ、短編という事もあり見やすいです。その中の一つ、ヘルシンキが舞台の話しが「不幸」について描いているのですが、当時気になっていた女の子と代々木競技場の石段の上でこの映画の話しになり、「何が不幸か?」とか「どちらが不幸か?」とか例をあげながら語ってしまい、もちろん口説けずにトボトボ家に帰った事も思い出しました(笑。
2008/10/08 音楽
Modal Soul / Nujabes

なかなか新しいお気に入り音楽を見つけるのは難しいものです。はやりもののJPOPなどならTVから流れてきたり、レンタルでとりあえず借りてみたりできるのですが、ジャンルによってはCDショップでジャケ買いして後悔することもしばしば… で、このNujabes(ヌジャベス)は良いです。HIPHOPはほとんど聴かないのでジャンル的に手に取ることがなかったのですが、何年か前に音楽マニアな友達に「何かオススメ貸して」ってことで借りたいくつかのうちの一つがNujabesで、それからはお気に入りです。一般のHIPHOPのようにリズム系の音を全面に出すのではなく、メロディーを重視した、大人が聴ける音だと思います。JAZZやクラシック、オルナタ系のロックが好きな方にオススメなので是非聴いてみて下さい。夜のドライブに良いかも。
2008/07/10 音楽
These Songs for You, Live! / Donny Hathaway

十代、二十代とUKロックやレゲエ、日本人アーティストばかり聞いていたので、ソウルミュージックをちゃんと?聴く事があまりなかったのですが、福生の友達の家で毎夜毎夜飲んでいた時、ふと耳に止まったのが、ダニーハザウェイのアルバム、「LIVE!」でした。These Songs for You, Live! は「LIVE!」に未発表曲などを追加したLIVEのベスト盤で、2004年に発売されたアルバムです。今まで何度も聴いた事がある曲がダニーによりアレンジされ、古いのに新鮮で、すっと心に入ってきました。それまで中心としては聴いていなかったベースの音がとてもかっこ良く聞こえたのも印象に残っています。
1970年デビューのダニーハザウェイはベトナム戦争反対運動や黒人の人種差別撤廃運動にゆれるアメリカで、白人アーティストの曲をアレンジするなど、他の黒人アーティストにはない特徴が聴きやすさにつながっているのかもしれません。後のディスコブームやポップスの台頭などで居場所がなくなったのが原因なのか、もともと繊細な精神の持ち主だったのか、34年という短い生涯でビルから飛び降りてしまった ダニーハザウェイ。「 What's Goin' On」はマービンゲイとダニーハザウェイどっちが好き?とか言いながらずっと聴いていきたいアルバムです。
2008/05/29 映画
インド夜想曲
出演: ジャン=ユーグ・アングラード, クレマンティーヌ・セラリエ 監督: アラン・コルノー
この作品を見たのは、ベティ・ブルーという映画を見て、 ジャン=ユーグ・アングラードが出演している別の作品を見たいと思ったのがきっかけです。友達の行方へを追ってインドへ…旅が好きな僕は、そのシュチュエーションだけで引き込まれていきました。音楽や映像の美しさや、主人公が 手がかりを頼りに当時のインドの混沌とした世界を旅するストーリーが面白かったのを覚えています。僕が旅をしていた頃もそうだったのですが、今の様に携帯電話で日本に電話することなどできず、旅をしながらどこにいるか解らない友達を探すなんて、とても大変で、だからこそストーリーが生まれるような気がします。今だったら相手が携帯電話をもっていたら、電話して終わりかもしれません(笑)
見てからもうかれこれ10年以上はたっているので、今見たら違う感想なのかもしれませんが、いつかもう一度見たい作品です。フランス映画なので、眠くない時に(笑)
2008/03/21 映画・音楽
BUENA VISTA SOCIAL CLUB
出演: イブライム・フェレール, ルベーン・ゴンザレス 監督: ヴィム・ヴェンダース

何となく暖かくなってきて、夏が待ち遠しい今日この頃。
夏になったらなったで「暑い!」と叫んでいそうですが、季節で何が好き?と聞かれれば「夏」と答えます。さらに限定するならば「夏の夕方」です。工房を作る為に群馬に戻る前、東京都福生市の古いハウス(横田基地の米兵の為に作られた古い一戸建ての家)に友達と住んでいたのですが、近所にはミュージシャンの一家やカメラマン、デッドストックのバイク用品を売りながらWebデザインをするギター弾きやら面白い人達が住んでいて、夏になると庭で子供達がプール遊び、大人達はバーベキュー、音楽を奏でながら楽しい時間を過ごしていました。日が落ちてきて空の色が藍色に変わりオレンジ色の夕焼けと混じり合って心地よい風が吹き…。
冷たいビールと音楽と夏の夕暮れ。そんな時よく流れていたのが BUENA VISTA SOCIAL CLUB。CDも良いのですが、DVDもとてもいいです。歌の歌詞の訳が見れて、何げなく聴いていた曲が、少女に恋する木の歌だったり… 。
旅の話
2008/03/23
Turkey
もう何年も前の話しですが、トルコでの記憶に残っている事。
バックパックを背負って、イタリアからトルコに船で向かい(船の中ではドイツに出稼ぎに行った帰りのおじさん達とトランプをして遊んだのが楽しかった。)その旅の最終国であるトルコでの話です。行ってみたかったパムッカレやカッパドキアを周り、地中海沿岸の街に向かう途中でした。トルコでは鉄道はほとんど発達しておらず、交通手段としてはバスが主流です。小さな街でも中心にバスターミナルがあり、集会所の様に色々な人々が集まっています。とはいっても、ほとんどは男性でおじさんや若者や子供が、バスの客引き(同じ行き先のバスでも沢山あり、値段が違う)や、ホテルの客引き、何をしているのか解らない、ただ座ってぼーっとしているじいさんなどが沢山います。最初はわけが解らず、行き先を大声で叫んでいるおじさんに連れられオンボロバスに乗せられておしりが痛くなる事もあったのですが同じ行き先のバスがいくつもあるのを知り、バスを選ぶ様になっていました。しかしその時は行きたかった街がマイナーな所で、「今日は二時間後に一本有るだけだ。」と言われ仕方なくオンボロのマイクロバスに。しかも「途中で違うバスに乗り継げ!ちゃんと教えてあげるから!」行き先までのバス代金を払っていたので、ちょっと心配。三時間以上待ち、やっとバスが到着して乗り込むと他の客は白人の中年夫婦とトルコ人のおじいさん。前の方に夫婦が座り、僕が一番後ろの席に座ると、バスはもちろん空席だらけなのに、トルコ人のおじいさんが隣に… 次回につづく…。
隣に座ったおじいさん。まあ、おじいさんとはいってもヨボヨボではなく、おじさんとおじいさんの中間ぐらいで、りっぱな髭をはやし、服はイスラム圏で多い、白くて、くるぶしまであるズボっと頭からかぶるだけで着れてしまう服、足はサンダル。田舎のおじいさんのスタンダードな格好。空いているのに隣に座ったおじさんはニコニコしながら挨拶し、「何処の国からきた?」「名前は?」「トルコの何処に行った?」「トルコはいいだろう?」「これから何処に行く?」と、お決まりの質問を単語を並べるだけの英語で聞いてきて、ぺらぺらより逆にわかりやすい(笑)なあ、と思いながら答えていました。トルコの地図をバッグから取り出し、説明すると、おじいさんは地図を指しながら
「俺はよ、この辺の村に住んでてよ、羊を沢山飼ってんだ。今からこの街に行ってよ。羊の毛を売りにいくんだ。(あー、そういえば大きな荷物をバスに乗せてたなあ。)このバスは俺の行く街までだから、そこでアチシは乗り換えだなあ。」(ほとんどの人がアツシと言えずにアチシと呼ぶ)おじいさんと4時間ぐらいは一緒かあ…と、そんな感じで話しているとバスは街を抜け、草原を抜け、岩だらけの荒野、針葉樹の森の、蛇行した道を走ってゆく…すると… 次回へつづく。
バスはガタガタと揺れながら山道を登ったり下ったり。ふと気づくとカーブでバスが揺れるたびにおじいさんが近くによってくる。大きく揺れると「おおっ!」とか言いながら僕の膝の上に手が……(やっぱり…)日本に比べると同性愛者が多いのか、スペインでも同じ様な経験が…、旅の途中で知り合った自転車で旅をしていた日本人の学生も経験したと言っていた事もあり驚くというよりは「きたか…。」と言う感じ。(ちなみに僕は残念ながら?ノーマルですが、友達にはいるし、決して同性愛否定者ではありません。)
その後もバスが揺れるたびにおじいさんの手が膝に。しかも前歯のない満面の笑みで。怒って、その後のバスの旅を嫌な気分で過ごすのは何としても避けたかったので、「はい、手は自分の膝の上!」と言いながら手首を掴み、おじいさんの膝の上へ。そのやりとりが何回もつづき、やっと乗り換えの街のバスターミナルに到着。運転手が「おい!降りろ降りろ!」と急かすので、おじさんの事をすっかり忘れ、バスから降り、連れられるまま違うバスに乗り込む。前のバスの運転手が次のバスの運転手に
「この日本人を終点まで乗せってってくれ。」
と言いながら僕が払った代金の半分を渡すのを見て、一安心。座席を決めて座り、前のバスより乗り心地が良さそうなのでほっとしていると、他の客が窓の外を見て「おおっ!」と叫ぶ。
何だ何だ!?と、窓の外を見てみると、乗ってきたバスと、このバスの丁度中間に頭から血を流して倒れている人とバックしてぶつけたと思われる車が…。
「あっ! おじいさん!」
そう、倒れていたのは前のバスで一緒だったおじいさんだ。どう見ても前のバスからこのバスへの直線上に倒れている! もしかしたら、お別れの挨拶もなしにバスを降りてきてしまった僕を追って、まわりに目もくれず… よく見ると手にはオレンジか何かが入ったビニール袋が! あのオレンジを僕に渡す為に! 急いでバスを降りようとしたけれど「はい、もう出発!」と、バスは走り出す。後ろのバスからおじいさんを見ると両腕を抱えられながら引きずられて邪魔にならない場所に運ばれてゆく……。
あのおじいさんは大丈夫だったのだろうか? 羊の毛は売れたのだろうか? トルコは、世界は、奥が深い…。









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